いろいろ見ていってください♪

釣りの技術より大事な風と波とウネリの話

釣りの技術より大事な風と波とウネリの話

釣りの技術の前に海況にも興味を持とう!

普段店で色々な釣り人にかかわるが、意外に海況への理解度が低いように思う

 

お客さん『○○(磯の名前)に行こうと思うんですが・・最近どうですか?』

僕(え!?今日???いや釣果の前に今日の海でそこは立ってられないと思いますが・・)

 

みたいなことが多々ある・・

まぁ僕も伊豆半島に引っ越してくるまではそこまでしっかり興味を持っていたわけではないのでそれが普通なのかもしれない・・

沖磯釣行がメインの人はまだいい。予約の際に断られたり、船長が天候や海況をふまえて磯を選んでくれる。

 

しかし、地磯や堤防での釣行がメインの方はすべての判断は自分自身に掛かっている。一日の風の強さや向きを考え、潮位の移り変わりや波の高さなど考えなければいけないことが沢山あるのだ。

そしてその判断ミスは、その日一日の快適な釣りができなくなるほか命の危険にもつながってしまう・・。

まぁ沖磯だとしても、どう見ても出船がきつい日に自ら行っておきながら『○○(希望の磯)に乗せてもらえなかった・・』『風ヤバすぎで釣りにならないよ💢』なんて文句を言わないようにある程度こちら側も予報と照らし合わせて場所を選ぶ必要があると僕は思う。

『(船が)出るっていうから行ったのに、みなと出てすぐのへんな地磯みたいの乗せられた💢』なんていう声も時々聞くが、単純に商売として客をとりたいというのもあるかもしれないが、船長によってはせっかく釣りに来たがっているあなたの為に良かれと思って何とか安全な範囲で磯につけてくれたのかもしれない。

そもそも、なんと文句をいおうとせっかく楽しみにしていた自分の大事な一日はやり直せないのだ。

 

 

地形と風と波

ここでは伊豆半島で釣りをする場合を例に、僕なりの場所選択についての考えを書いておきます。

すこしでも釣行エリアを決める時の参考になれば幸いです。

 

波やうねりの立つ条件

まず、波が立ちやすい・大きくなりやすい条件は以下のようになる。

・陸に向かって風が吹いている時
・海上に低気圧がある時

 

まず伊豆半島では西・南西か北東の風が多い。

例えば北東~東寄りの風が吹いていると伊豆半島の東側の海は風による波でガチャガチャした状態になる。この風が前日から続けて強く吹いている時は波も少し大きくなりやすい。

寒のシーズンは西高東低(日本の西側に高気圧、東側に低気圧がある状態で冬型の気圧配置と呼ばれる)によって西風や南西風が強く吹きやすい。その場合は西側は風による波がある状態になりやすい。南伊豆のエリアは場所によるが西~南の風は波も上がり風もあたる為めっぽう弱い。

 

また、海上に低気圧がある状態では低気圧によってうねりが発生する為注意が必要。台風など大型のものでなくても天気図をみて沖に低気圧がある、または抜ける場合は要注意。この場合は当日というよりも前日の夜くらいまでを注意してみておく必要がある。

結構よくある勘違いだが、海釣り(特に磯釣り)においては、天気が良い=釣り日和・・ではない。という事だ。

台風が抜けた後、前日の夜が嘘のように晴れて穏やかな陽気にはなるが海はどうだろう?もちろん。前述のように、海上を低気圧が抜けたあとなのでほんわかした天気とはうらはらに海は大波だ。

 

天気図をよく見よう

低気圧が云々と書いたが、こういった情報は天気図を見ることで確認できる。またはWindyというアプリ・サイトでも風や波の向きなど見れるのでぜひ使ってみよう!

高気圧というのは時計回り、低気圧はその逆。この赤や紫の時計と逆に回る強風域が低気圧なのでこれが太平洋側にあるとうねりが起きやすい。

 

低気圧の距離や位置によってもウネリの角度が変わる。例えば伊豆半島の下に低気圧がある場合は全体にウネリが入りやすいが、伊豆半島の東に移動した状態だと西側はウネリは落ちる。まぁ東に低気圧あったら西風ブンブンの場合が多いけど(笑)

 

そもそも厳密には波とウネリは別物で、波は風によって立つもので細かいものが多く、ガチャガチャとした海面になります。ウネリは沖から伝わってきますが一見緩やかですが波長が合うと何倍もの大きさになることもあります。ここに危険があるわけです。予報などで「波1mウネリを伴う」とあった場合は、大した波ではないな・・と思わず、警戒しましょう。

 

逆に風によっていい事もあります。

例えば伊豆半島の東側で前日は波が高かったとしましょう。その夜、西風が強く吹いた場合翌日は波が収まってべたべたになっている場合が多いです。逆も同じことです。

 

このように、当日の海況を予測するには前日からのチェックがとても役に立ちます。

 

伊豆半島を例に大きな範囲での話をしましたが、そのままスケールを小さくしてみると当日どこの磯に乗れたら釣りがしやすいか・・という所までイメージできると思います。風上に崖を背負っているとか、磯自体が高さがあってそれを背負ってできるから風をよけれるとか。

 

行く場所についてよく聞かれるのですが、僕自身あまりどこが釣れているからとかそういったことを考えて釣り場をえらんでません。その日の状況を見て安全に、欲を言えば快適に釣りができる釣り座をとれそうな場所を選ぶようにしています。

例えば風だけでいえば北東風が強ければ真鶴半島の南西側や南伊豆~西伊豆、西風強風なら真鶴半島の北東側か東伊豆、というような具合です。

 

お休みが決まっている方など、凪のいい日にさて釣り行こう!・・と動ける方は少ないと思いますので、よかったら参考にしてみてください。

 

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