静岡県沼津市、淡島周辺に浮かぶ養殖筏。
今回利用したのは、重寺港から渡してもらえる「春養丸」の養殖筏です。
「筏釣り」と聞くと、
「初めてでも利用できる?」
「料金はいくら?」
「駐車場や乗船場所はどこ?」
「どんな仕掛けを持っていけばいい?」
「実際に魚はいるの?」
と気になる人も多いはず。
そこで今回は、2026年7月23日・7月30日の2回、実際に春養丸を利用して釣りをしてきました。
1回目はウキフカセ釣りとダンゴ釣り、2回目はダンゴ釣りで挑戦。
その結果、2回目の釣行では**クロダイ3匹(約40~45cm)・マダイ1匹(約30cm)**をキャッチ。1回目には約30cmのイサキも釣れました。
さらに水中カメラを筏の足元、水深約20mの海底付近まで入れてみると、釣れなかった日を含めて実際にクロダイの姿を確認できました。
この記事では、2回の実釣経験をもとに、
- 春養丸の料金・予約方法・出船時間
- 重寺港の乗船場所・駐車場
- 養殖筏の足場や水深
- 実際に使った仕掛け
- ダンゴ釣りのやり方
- クロダイ・マダイが釣れた付けエサ
- 水中カメラで確認した海中の様子
- 初めて利用するときの持ち物・注意点
まで詳しく紹介します。
※料金・出船時間などの利用情報は2026年7月取材時点のものです。釣行前には必ず春養丸へ最新情報を確認してください。

2026年7月30日の釣果。春養丸の養殖筏でクロダイ3匹・マダイ1匹をキャッチ。
2026年7月30日の釣果。春養丸の養殖筏でクロダイ3匹・マダイ1匹をキャッチ。
春養丸とは?淡島周辺の養殖筏へ渡してくれる渡船
春養丸は、静岡県沼津市の重寺港から淡島周辺の養殖筏へ渡してくれる船です。
重寺港は淡島のすぐ西側に位置する小さな漁港で、沼津市の公式情報でも重寺は市内の漁港のひとつとして掲載されています。
港を出ると養殖筏までは体感5分以内。
実際、2026年5月に春養丸を利用した上州屋の釣行記事でも「港から出て5分」と紹介されています。
長時間船に乗る必要がないため、渡船に慣れていない人でも利用しやすいと感じました。
そして一般的な磯渡船との大きな違いが、養殖筏への行き来が春養丸の本業でも日常的に行われていること。
2回目の釣行では、こちらの都合を事前に相談したうえで、夜勤明けに小田原から向かい、通常の朝5時ではなく8時頃に船を出してもらうことができました。
もちろん「好きな時間に突然行って乗せてもらえる」という意味ではありません。
時間について希望がある場合は、必ず予約時に船長へ相談しましょう。
春養丸の料金・出船時間・予約方法
2026年7月の取材時点で確認した利用情報をまとめます。
| 項目 | 取材時の情報 |
|---|---|
| 乗船場所 | 静岡県沼津市・重寺港 |
| 渡船先 | 淡島周辺の養殖筏 |
| 料金 | 5,000円 |
| 延長 | +2,000円 |
| 通常出船 | 5:00頃 |
| 通常迎え | 15:00頃 |
| 筏まで | 5分以内 |
| 予約 | InstagramのDM |
| @syunyomaru | |
| 支払い | 現金 |
| 駐車 | 重寺港内・乗船場所のすぐ近く |
| ライフジャケット | 必要 |
| トイレ | 港内+渡船にもあり(取材時) |
出船・迎えの時間は、時期・海況・養殖業の状況などによって変わる可能性があります。
予約時に出船時間と迎え時間を確認することをおすすめします。
重寺港の駐車場・乗船場所
初めて行く場合に一番分かりにくいのが、**「どこに車を停めて、どこから船に乗るのか」**だと思います。
そこで実際の重寺港の空撮写真に、駐車場所・乗船場所・トイレの位置をまとめました。

「重寺港/駐車場/乗船場所/トイレ」の空撮案内図
駐車場所から乗船場所までは数メートル程度。
車から大量の釣具を持って長距離歩く必要がないのは、荷物が多くなりやすい筏釣りではかなり助かります。
なお、重寺港周辺の駐車情報はネット上でも情報が混在しています。一般の重寺港利用者向け情報と春養丸利用時の案内を混同せず、春養丸を利用する場合は予約時に指定された場所へ駐車してください。
養殖筏はどんな釣り場?水深は約20m
今回乗った養殖筏の水深は約20m。
足場自体は磯のように凸凹しているわけではありませんが、決して広大なスペースがあるわけではありません。
荷物置き用の板を貸してもらえるため、その上も活用しながら釣り座を作ります。
椅子を持ち込むより、個人的には安定したクーラーボックスを置いて椅子代わりにする方が使いやすいと感じました。
また、筏には基本的に日陰がありません。
7月の釣行では周囲の釣り人もパラソルを設置しており、夏場はパラソル・帽子・飲み物・日焼け止めなどの暑さ対策がほぼ必須と考えた方がいいでしょう。
初心者でも乗り降りは怖くない?
個人的には、磯渡しよりかなり落ち着いて乗り降りできました。
船が筏に到着すると、筏に船を固定してから船長が荷物の受け渡しを手伝ってくれます。
船が固定されてから乗り降りするため、大きく揺れる中で急いで荷物を渡すような雰囲気ではありませんでした。
また、乗る場所もある程度決まっているため、人気磯の渡船でありがちな「到着したら急いで降りる」というような慌ただしさもありません。
船長に水深や最近の状況を聞けば説明してくれますし、
「フカセならこのあたりでやる人が多い」
といった、釣り方に合わせた情報も教えてもらえました。
初めての場合は予約時や乗船時に、
「初めて利用します」「クロダイを狙いたいです」
などと伝えておくといいでしょう。
1つの筏で何人くらい釣りができる?
今回実際に乗ってみた感覚では、ストレスなく釣るなら4~6人程度がひとつの目安だと思います。
筏自体は四角形ですが、隣の筏と接しているため、実際に竿を出せる面が限られます。
片面2~3人程度なら比較的釣りやすい印象でした。
ただし、これはあくまで今回利用した際の個人的な目安です。
筏の配置や養殖作業、当日の状況によって変わる可能性があるため、大人数で利用したい場合は予約時に確認してください。
実際に使った仕掛け
今回の釣行で使用したタックルは以下です。
| パーツ | 使用したもの |
|---|---|
| 竿 | がまかつ マスターモデル2 チヌ M-50 |
| リール | ダイワ インパルトLBD |
| 道糸 | サンライン ビジブルキング 1.75号 |
| ハリス | サンライン ビースト 1.5号 |
| ウキ | 釣王 棒ウキ 1.5号 |
| オモリ | 中通しオモリ 1.5号 |
| 針 | がまかつ ちぬR リアルケイムラ 2号 |
水深が約20mあるため、今回のダンゴ釣りでは仕掛けをしっかり底まで届けることを重視しました。

春養丸で実際に使用した仕掛け図
ダンゴの配合と付けエサ
今回使用したダンゴ材は、
マルキユー「激重」+「紀州マッハ攻め深場」+「おからダンゴ」
を組み合わせました。
付けエサとして用意したのは、
マルキユー
- 激荒(サナギ・コーン)
- 食わせ丸エビイエロー
- ハイブリッドクロスF2.5
そのほか、
生オキアミ・ボイルオキアミ
も持ち込みました。
水深約20mの深場なので、ダンゴを投入して海底まで落とす→底でダンゴが割れる→出てきた付けエサを底付近で待つという釣り方です。
クロダイ3匹・マダイ1匹が連発した付けエサ
そして2回目の釣行で特に反応が良かったのが、
「激荒のコーン+生オキアミ」
の組み合わせでした。
激荒に入っているコーンを針のチモト側にセットし、その下に生オキアミを付けています。

実際に釣れた付けエサの解説図
この付けエサで、最終的にクロダイ3匹とマダイ1匹をキャッチしました。
もちろん、その日の潮・水温・エサ取りの状況によって当たりエサは変わります。
ただ、今回実際に結果が出た組み合わせなので、春養丸でダンゴ釣りをする場合はコーンと生オキアミの両方を持っていく価値はあると思います。
2回目は14時30分から状況が一変
2回目の釣行で特に印象的だったのが、終了間際になって突然状況が変わったことです。
この日は通常より遅い8時頃に出船。
しばらくダンゴを打ち続けていましたが、なかなか決定的な反応がありません。
ところが14時30分頃。
そろそろ片付けを始めようかという時間に怪しいアタリが出ました。
さらに、それまであまり取られていなかった付けエサが取られるようになります。
「これは魚が入ってきたかもしれない」
と感じたため、船長に連絡。
延長可能か確認して**+2,000円の延長を利用**することにしました。
結果、この判断が正解でした。
そこから約40分ほどの間に、
マダイ →クロダイ → クロダイ → クロダイ
とほぼ連発。
最終的にクロダイ3匹とマダイ1匹をキャッチできました。

2回目の実際の釣果
クロダイ:約40~45cm × 3匹
マダイ:約30cm × 1匹
終了間際までダンゴを打ち続けたことで魚が寄った可能性もありますが、断定はできません。
ただ少なくとも今回の経験では、「それまで残っていた付けエサが取られ始める」という変化が時合いの前兆になりました。
深場のダンゴ釣りでは、釣れない時間が続いても海中の状況が変化している可能性があります。
水中カメラを入れたら本当にクロダイがいた
この釣り場で特に面白かったのが、水中カメラです。
2回の釣行で筏の足元、水深約20mの底付近を確認してみました。
すると――
クロダイが実際に回遊していました。
しかも、魚が釣れなかった1回目にもクロダイを確認しています。

水深約20m・海底付近のクロダイ
さらに別の映像では、3~5匹ほどのクロダイがまとまって回遊する様子も確認できました。
画面から一部見切れているものの、体格からかなり大きそうに見えるクロダイらしき魚影も確認。
そしてイサキの群れも映りました。

春養丸_クロダイ回遊

春養丸 イサキ

この水中映像は、この記事の中でもかなり重要です。
単に「クロダイが釣れるらしい」という情報ではなく、実際に自分たちがカメラを沈めて、筏の真下にクロダイがいることを確認できたからです。
とはいえ、魚がいる=簡単に釣れる、ではありません。
1回目は水中にクロダイがいるにもかかわらず釣ることができませんでした。
だからこそ、ダンゴの寄せ方、付けエサ、時合いなどが重要になってくる釣り場だと感じます。
1回目はイサキ2匹。クロダイは釣れなかった
2026年7月23日の1回目は、ウキフカセ釣り+ダンゴ釣りで挑戦しました。
この日は筏に到着してすぐ、なんと第1投で約30cmのイサキをキャッチ。
「これは今日はかなり釣れるのでは?」
と思いましたが、その後は思うように続きません。
そして帰る直前の15時頃にもう1匹イサキを追加。
結果はイサキ2匹でした。
水中カメラにはクロダイが映っていたため、「魚がいないから釣れない」という状況ではなかったのが面白いところ。
1回目の経験があったからこそ、2回目はダンゴ釣りに絞り、結果的にクロダイ3匹・マダイ1匹につながりました。
実釣の様子はYouTubeでも公開中
文章や写真だけでは伝わりにくい、筏の広さ・乗り降り・実際の釣り方・アタリなどはYouTubeでも公開しています。
第1回:春養丸・養殖筏釣行
第2回:クロダイ・マダイをキャッチした釣行
春養丸の養殖筏に持っていきたい物
実際に2回利用して、「これは必要」「持っていって良かった」と感じたものをまとめます。
| 持ち物 | ポイント |
|---|---|
| ライフジャケット | 必須。ベスト・膨張式腰巻など |
| 竿・リール | 狙う魚と釣法に合わせる |
| タモ | 水面が近いため極端に長い柄は不要 |
| バッカン | エサ・ダンゴ用 |
| クーラーボックス | 魚の保冷+椅子代わりにも |
| パラソル | 夏場はかなり重要 |
| 帽子 | 日差し対策 |
| 飲み物 | 夏は多めに |
| 日焼け止め | 日陰がほぼない |
| タックルボックス | 小物類をまとめる |
今回2人で持ち込んだ荷物は、
竿バッグ1・バッカンサイズのタックルボックス2・エサ用バッカン2・クーラーボックス2
程度でした。
筏にはスペースの制限があるので、必要以上に荷物を増やすより、なるべくコンパクトにまとめる方が釣りやすいです。
トイレはどうする?
今回利用した際は、出船場所から徒歩1~2分程度の港内にトイレがありました。
また、実際の釣行中にトイレへ行きたくなった際は、春養丸の船に付いているトイレを一度借りました。
長時間の筏釣りではトイレ問題が気になる人も多いと思うので、これは安心材料のひとつです。
ただし設備・利用条件などが変わる可能性もあるため、心配な人は予約時に確認してください。
1人でも利用できる?
今回、1人で来ている釣り人も見かけました。
また、春養丸は釣り客の送迎だけでなく養殖業のために筏へ行き来しているとのこと。
そのため一般的な「釣り客が集まらないと出船しない渡船」とは事情が異なるように感じました。
ただし、「1人でも必ず出船する」という意味ではありません。
1人で利用したい場合も、事前にInstagramから相談するのが確実です。
延長はどんな時に使う?
今回の2回目は、まさに延長に助けられました。
通常は15時迎えですが、14時30分頃になって、
怪しいアタリ → 付けエサが取られる
という変化が出ました。
そこで船長に連絡して延長できるか確認し、そのまま続行。
その結果、クロダイ・マダイの連発につながりました。
ただし、自分の判断だけで勝手に釣りを続けるのはNG。
延長したい場合は必ず船長へ連絡し、可能か確認してからにしましょう。
春養丸の養殖筏で感じたメリット
2回利用して特に良かったのは、「釣り座が確保されている」という安心感です。
堤防釣りのように、
「早く行かないと場所がないかもしれない」
という心配が少なく、渡してもらった筏でじっくり釣りができます。
さらに今回の水中映像では、クロダイやイサキの魚影を実際に確認できました。
港からも近く、乗り降りも比較的落ち着いている。
そのため、
「クロダイやマダイをじっくり狙いたい」
「場所取りを気にせず釣りたい」
「磯渡船は少しハードルが高い」
という人には、かなり面白い選択肢だと思います。
注意しておきたいポイント
一方で、実際に行って感じた注意点もあります。
まず日陰がないこと。
夏場は想像以上に日差しを受けるので、パラソルなどの暑さ対策は重要です。
そして水深が約20mあるため、浅場の紀州釣りと同じ感覚ではダンゴを底まで届けにくい場合があります。
潮の速さなどを見ながら、ダンゴの硬さやオモリを調整する必要があります。
また、筏は養殖業のための設備です。
釣り専用施設ではないことを忘れず、船長や養殖作業の指示を優先しましょう。
春養丸の予約方法
取材時は、春養丸のInstagram 「@syunyomaru」へDMして予約しました。
予約するときは、
利用希望日・人数・希望する釣り方・狙いたい魚
あたりを伝えておくとスムーズです。
特に初めてなら、
「初めて利用します。クロダイをダンゴ釣りで狙いたいです」
などと伝えておけば、釣り場についても相談しやすいでしょう。
出船時間や迎え時間、料金などは変更される可能性があるため、この記事だけを見て決め打ちせず、予約時に最新情報を確認してください。
よくある質問(FAQ)
春養丸の料金はいくら?
2026年7月取材時は1人5,000円、延長+2,000円でした。最新料金は予約時に確認してください。
どこから出船する?
静岡県沼津市の重寺港です。港から淡島周辺の養殖筏までは体感5分以内でした。
初心者でも利用できる?
今回の印象では利用しやすいです。船を筏に固定してから乗り降りし、荷物の受け渡しも船長が手伝ってくれました。
何が釣れる?
今回の2回の釣行では、クロダイ・マダイ・イサキを実際に釣りました。別の2026年の釣行例では、春養丸の筏で良型オオモンハタも釣果として報告されています。
水深は?
今回利用した筏では約20mでした。
どんな釣り方ができる?
今回はウキフカセ釣りとダンゴ釣りを行いました。ほかの2026年の釣行例では、かぶせ釣り・コマセ釣り・エギングなども行われています。実際に可能な釣法については予約時に確認してください。
1人でも行ける?
今回1人で利用している釣り人を見かけました。ただし出船条件はその都度確認してください。
トイレはある?
取材時は港内にトイレがあり、春養丸の船にあるトイレも利用させてもらいました。
まとめ|春養丸の養殖筏はクロダイ・マダイをじっくり狙える面白い釣り場
春養丸の養殖筏へ2回釣行して、特に印象に残ったのは魚影と釣り場の落ち着きでした。
1回目はクロダイを釣ることができませんでしたが、水中カメラにはクロダイの姿。
そして2回目は、終了間際の変化をきっかけに延長して、クロダイ3匹・マダイ1匹を約40分の間にキャッチできました。
「養殖筏だから簡単に釣れる」という釣りではありません。
魚が見えていても食わせられない時間があるからこそ、ダンゴを打ち続け、エサを変え、時合いを待つ面白さがあります。
一方で、港から約5分、釣り座を確保しやすく、船長にも釣り方や最近の状況を相談できる。
沼津でクロダイ・マダイを狙いたい人にとって、かなり魅力的な釣り場だと思います。
今後また春養丸へ釣行したら、季節ごとの釣果・水中映像・当たりエサなどもこの記事へ追記していきます。


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